1 事案の概要
追突事故に遭った専業主婦の方の賠償額増額事例になります。
2 相談の経緯
相談者は追突事故に遭い、首や腰のむち打ち症の傷害を負うことになりました。事故後4か月で一括対応が打ち切りとなり、保険会社より70万円の賠償額の提示がありました。相談者は専業主婦であったところ、休業損害は多くを認めてもらえず、慰謝料についても納得のいくものではありませんでした。そこで、相談者は弁護士のもとにご相談に来られました。
3 弁護士の活動
弁護士は、まずは保険会社より診断書や診療報酬明細書などの基礎資料を入手しました。その上で、裁判基準に従い損害額を計算しました。その際、休業損害については、依頼者より、家族構成、家事の制限の程度などの事情を聴取しました。
4 結果
弁護士は、再計算した請求書を保険会社に対し発送して増額交渉を行いました。最終的には、70万円から30万円増額して100万円で示談が成立することになりました。
5 弁護士のコメント
本件は弁護士費用特約に入っていたため、依頼者は増額分を100%取得することができました。いわゆる家事休損は、家族構成や家事制限の程度などの事情を明らかにすることにより当初提示額から増額の余地があります。