1 事案の概要
無保険の相手方から賠償金を全額回収できた事例になります。
2 相談の経緯
相談者は信号待ちをしていたところ、よそ見運転していた加害者の車両に追突されました。相談者は幸いにも怪我はありませんでしたが、車の修理費用が50万円程かかる見込みでした。
相手方は任意保険に加入していなかったため、相談者が相手方と直接やりとりをしていました。相手方は当初は誠実に対応すると言っていましたが、次第に連絡がとれなくなり、修理費用を回収することが危うくなってきました。そのため、相談者は、これ以上、自身で対応することは困難と考え、弁護士に交渉などを依頼することになりました。
3 弁護士の活動
弁護士は、損害額を確定した後、相手方に対し内容証明郵便を発送して損害全額の支払いを求めました。その後、相手方から連絡があり、弁護士は相手方と直接電話でやりとりをしましたが、相手方は直ちに支払いをすることはありませんでした。
そこで、弁護士は、依頼者と相談の上、簡易裁判所に対し民事訴訟を提起することになりました。
4 結果
その後、裁判所より第1回期日が指定されましたが、期日前に相手方から連絡があり、請求額を全額支払うとのことでした。そして、その数日後、実際に支払いを確認できたたため、訴えを取り下げることになりました。
5 弁護士のコメント
一般論として相手方が任意保険に加入していない場合は賠償額を回収することが難しくなります。しかし、本件では、交渉が功を奏しなかったので、直ちに訴訟を提起しました。これにより相手方は態度を変えて直ちに賠償額を払ってきたものと思われます。