1 事案の概要
株式会社ギルドから約95万円の貸金返還請求訴訟を提起された事例です。
2 相談までの経緯
ご依頼者は、平成13年頃、某クレジット会社で借入れをし返済を続けてきましたが、平成14年に返済したのを最後に支払いができなくなりました。その後、督促状などが届きましたが、支払いは一切できていませんでした。
そうしたところ、令和6年になって、簡易裁判所から訴状が届きました。原告が株式会社ギルドで、約95万円の支払いを求める内容でした。
第1回目の裁判に自身で出頭しましたが、一人では対応することができなかったので、当事務所にご依頼いただきました。
3 弁護士の活動
弁護士が、訴状に添付された取引履歴や契約書を確認したところ、ご依頼者が最後に支払ったのが平成14年で、請求額の内訳は元本が約15万円、遅延利息が約80万円となっていました。そして、ご依頼者に確認したところ、これまでに訴状や支払督促が届いたこともなく、第1回目の裁判で支払意思を示したこともないとのことでした。そのため、株式会社ギルドの貸金返還請求はすでに時効期間が経過していることから、時効援用の答弁書を提出することにしました。
4 結果
株式会社ギルドは、答弁書を受け取った後、訴えの取下書を裁判所に提出しました。そこで、弁護士が株式会社ギルドに確認したところ、時効成立として処理するとのことでした。これにより、ご依頼者は約95万円の支払いを免れることになりました。